2012年2月8日水曜日

スマホサイトのための10のキーワード その5

テーマ・№7 シームレスな情報を設計。№ 8  リダイレクト機能を実装する。№9 継続的にPDCAを回す。

副題:Google「GOMO」を読み解く   


「スマホのための10のキーワード」

 googleが2011年11月2日に公開したGOMO。彼らは何を伝えようとしているのか断片的な情報の中に、書かれたキーワードを読み解いてきます。

さて今回が最後です。10のキーワードの最後の3つを解説していきます。





№8 Make It Seamless
    シームレスな情報

 PCに携帯、スマホ、タブレットなど、人々は一日の生活の中で、複数の画面を利用しています。そのため、できるだけ、そのデバイスごとに切り離された情報ではなく、シームレスに連続性があることをサイトに求めています。
 つまり、できるだけデスクトップPCの機能をスマートフォンでも、コンバートすれば同じように使えることを求めています。
 これは独立したスマホ専用サイトを作ってしまうと大変です。独自のコンテンツ、独自の制作工数、独自の文字校正が発生した上に、PCからの連続性が損なわれます。たとえば、PCでの商品説明とスマホでの商品説明のそれが一致していない場合に、混乱してしまいます。
 また、ユーザーは操作感さえ、同じであることを求めていたりします。
具体的にシームレスとは、
・ショッピングカートをPCと同じようにキープする。
・検索内容や履歴などもキープする。
・可能な限り、PCサイトが持つ機能が継承されること。
・また。商品やサービスに対しては、同一の情報であることが理想です。
 
そういう意味では、スマホ側の更新はオートフリーの状態が求められます。ある企業でいえば、製品紹介、リリース、IR情報などデバイスが違うことで、新たな文字校正が発生するのは「しんどい」という声もありました。新しいデバイス用に新たな工数はさけなければいけません。無駄なくシームレスがひとつの考え方です。


№9 Use Mobile Site Redirects
   リダイレクト機能を使う。

リダクレクトというと、耳慣れないかもしれませんが、
これは、「転送させましょう」という意味です。

モバイルサイトちょっと難しい内容ですが、とっても大事な内容です。


モバイルサイトのリダイレクト機能は、自動的にその訪問者が携帯端末を使っているかどうかを教えたり、デバイス適した正しいページを送っているかどうかを確かめる記号となります。サイト開発者がこれを実装すると、ユーザーは、求めるベストバージョンを手に入れることができるでしょう。

つまりリダイレクト機能により、最適なバージョンを得ることができるわけです。 

では、その対応方法ですが、
・スマホサイトでも、PCサイトに戻ることのできる選択をさせましょう。※
・さらにPCからモバイルに戻れる方法も重要です。※


・ユーザーが、あとでどのサイト訪問するために、どのバージョンを好むか、選択できるようにしましょう。


・リダクレクトページには、住所や添付情報などの重要な情報を加えましょう。

弊社が扱っているDomobiの場合、Mobifyというエンジンは、リダイクレト機能を応用した仕組みで、
すべてのコンテンツをPCサイト読みにいきます。※印のスマホサイトからPCサイトへ。PCサイトからスマホサイトというのは、ちょっと苦手ですが、それ以外は実現している機能です。




  
№10 Learn,Listen,Iterate
    継続的にPDCAを回す。

これは、なんども、学び、聞きましょう、ですが、マーケティング的でいえば、PDCAサイクルをしっかりまわしましょう、ということです。

ユーザーこそがもっともそのサイトの理想を知っており、そのためにしっかりとユーザーから声を聞き、何を求めているか、を聞き出しましょう。それをしっかりテストを行い、最適化を継続に行うことを進めています。

そして、具体的なアプローチは、
・ユーザーがどのように使っているかを知るために、分析ツールをつかいましょう。

・可能ならば、とくに大規模サイトでは、スマホサイトを作る前に、ユーザーテストを行い、ローンチ前にフィードバックを集めましょう。

・自らのリサーチをベースに継続的にサイトを改善、改良していきましょう。

これらはこの10年間培ってきたwebの進化と同じです。デザインだけやギミックだけではなく、
しっかりと科学的に検証しながら、効果ある、ムダのないデザインすることが大切さをしめしています。また、しっかり検証・フィードバックすることをわすれてはなりません。運用面において、こうした仕組みがあるかないかでは、長い目でみれば、大きな違いが生まれてきます。


さて、いかがでしょうか?連続してGOMOの内容を分析してみました。
噂ではこのサイトの日本語版が4月には、公開されるということもきいています。

私がこのサイトを訳し、自分なりの解説をしてみたのは、スマホサイトに対する
アプローチがあまりにも整理されていないことからでした。

これからいろんな見方や意見が増えてくると思います。ぜひいろいろ意見をいただければと
思います。














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