2014年6月30日月曜日

PCサイトはなくらないと思う理由について

「タブレットはどれくらいのシェアになっているのでしょうか?」
という質問を最近、よく聞きます。

 今年4月発表の内閣府の調査では、タブレット保有率は平均で、20.9%となり、いよいよキャズムを超え始めてきました。

 実際に、昨年11月には、ヤフーのトップページにおいても、PCサイトからのアクセスは過半数を割り、モバイルからのアクセスが上回っているのが現実です。そして現在、女性サイトや女性ターゲットのサイトでは、モバイルからのアクセスが6〜7割と想定し、PCサイトをサブとして位置づける企業が増えているようです。

 ところが、このドラスティックな事実は、それほど大きな大事件とはなっていません。
「ついにPCサイトが陥落」とか「モバイルアクセスが過半数に!」とか「さよならPCサイト」などとは、ほとんど聞こえてきません。

 なぜでしょうか? インターネット歴史の中でPCサイト20年の歴史の中で、はじめてのデバイスチェンジが行われようとしているのに、意外と静かなものです。

この錯覚のような感じはなんなんでしょうか?

下記のチャートをみてください。その理由とは、私たち自身が、未だにPCユーザーの仲間内だからではないでしょうか?



 私たちというのは、「インターネットを仕事にしている仲間」です。Web担当者、IT企業、ネット広告代理店、Webデザイナー、プログラマーなど、みんな実はPCが大好きで、大好きでなくても、日々PCを使いこなしています。もちろんスマホもタブレットも持っている人たちでもあります。毎日、インターネットにどっぷりはまり、好きに仕事して、疲れ果てもして、公私の境目なく、使いこなしている人たちばかりでしょう。

 こういう関係者ばかりが集まっていると、いつまでたってもPCは主役の座いあり、PCサイトは欠かせないという存在になってしまいます。

 つまらない理屈かもしれませんが、私を含め、同じ穴のムジナのようなものです。「PCサイトは永遠に不滅です」とか「なかなか不要にはならないよ」と言っているような気がしてきます。

これも老害というのでしょうか?

老害(wikiより)→老害(ろうがい)とは、高齢者たちが実権を握り、若年者(若者)たちが充分に活動できない状態を言う