2012年7月16日月曜日

ワンソース・マルチデバイスにおける自動変換ツールへの誤解

タブレット対応など、マルチデバイス対応においては、
ワンソース・マルチデバイスの発想が欠かせません。

その意味で、PCからの自動変換ツールに注目が集まります。CMSよりもほかの方法よりも
なにより、性能+マーケティング+コストで考えると、このソリューションの可能性がもっとも
近道だと考えられます。

ところが、初期のツールの中には、思ったほど性能が発揮されておららず、そのために
自動変換ツールは「一時しのぎ」的なイメージがついてしまったようです。
 主な誤解は、次のようなものです。

  1. デザイン表示がうまくされない。崩れる
  2.  デザイン表現が限定されてしまう。またはテンプレートでしか選べない
  3.  構造表示などの読み込みがうまくいかないのではないか?
  4.  将来的なCMS対応へつなぐための、応急措置として
  5.  外部のツールに任せてしまうのは心配だ。好きではない。
  6. 月額の料金が高すぎないだろうか?

 確かにこのジャンルの中のサービスは、海外を含めて多々あり、なかには、デザインが崩れてしまうとか、ロード時間が遅いなどの問題のあるサービスがあると聞きます。またデザイン表現も、一見便利なテンプレート型ですと、カスタムのデザインが難しい場合も多く、どうしてもデザイン表現は限定されがちです。(1)(2)
 またデザイン調整のためのHPの読み込むがうまくいかないという問題も多少はでてきます。これは、構造化されたwebソースに対しては、対応力が強いものの、無理矢理調整したようなカスタムコーディングの中には、難しいものがでてきています。(3)
 またしっかりサイト運営を行っているところでは、CMSに対して、第一優先で対応を考えているところが多いようです。CMSで全部対応するのは、過去にもこのブログでとりあげたように、かなりの難易度(予算、対応力、期間)を要します。とても今すぐCMSで完全対応は難しいのが現状です。(4)また技術者の方には、外部ソリューションを利用するのがあまり好きではない方も多いようです。Saas、Paasのクラウドの時代に、「クラウド」は嫌いだと、言っているようなモノかもしれません。(5)
 最後はコストの問題です。視点を画像変換、PC変換だけに向けてしまうと、そう映ってしまうようですが、クラウドの仕組みの中のキャッシングやモバイルCDNのことを考慮したり、なにより、人的な工数(制作費、社内確認などの調整費)などを考えると、 決して高い金額ではない、と判断もできるでしょう。



 確かに、「自動変換ツール」という名前がおかしいのかもしれません。正しくは「自動運用更新ツール」といったほうがふさわしいでしょう。
 いま、これらのツールは猛烈な勢いで進化しています。それはワンソース・マルチデバイスが正しい選択肢であり、それが利便性の追求とともに、コストダウンに直結する仕組みだからです。従来製品もそうですが、今後は新しいタイプの自動変換ツールに注目です。

2012年7月2日月曜日

いざ!東京ビッグサイト・ブックフェアへ

今週から5日から始まる東京国際ブックフェア。ビッグサイトの西ホールで開催の予定ですが、ここに、われわれドーモも出展してきます。なにをするのかって?
いまサービスインしているDomobi(ドゥ・モビ)というPCからの自動変換サービスの新バージョンの発表です。西ホール 6-15です。
■これから登場するタブレット、およびサービス
  Kindle fire   

Kobo VOX
ところで、なぜ、ブックフェアなのか? ちょっとピンとこない人もいるかもしれませんが。実は、われわれのモバイルサイト最適表示のサービスのデモンストレーションなのですが、ワンソース・マルチデバイスとして、出版関係の方々にみてもらおうと思っていました。

ところが、別の角度から、タブレット関係が急速に熱くなりそうな気配がしてきたのです。


Nexus7

と、いうのも、楽天さんが出展しているではないですか?実は、昨年11月に、楽天さんは、Koboというカナダ製のブックリーダーを238億円で買収していたのです。が、これが大きな目玉になるとおもっていました。つまり、日本版のAmazonのブックサービスの立ち上げを意味しています。

さらに6月26日にはAmazonが日本でkindle を販売すると告知。CEOnoジェフ・ペゾスが5月に日本上陸を果たすと宣言していたので、いよいよ開始がまじかだと思われるわけです。

さらにさらに、その翌日27日には、Googleが新しい自社製タブレットを発表してきました。7インチので登場してきます。 (Googleの場合はブックサービスはまだついていなませんが)


ちなみに、kobo voxのリーダーはHTML5ベースです。またkindle fireにはsilkというwebkitベースの新型ブラウザが載せてきています。(これはすごい技術のようですが)。またGoogleはおなじみのChromeが搭載されます。しかも、これらはすべて2万円を切る値段で登場してくると予想されています。iPadの半額です。

お隣の韓国ではタブレットがかなり普及しているといわれています。また米国では、タブレットの普及が20%代になったとの調査データもありました。

となると、今後日本では、タブレット対策として、webページの最適化を真剣に考えないといけないということが急速に熱を帯びるかもしれません。つまり、タブレットサイトの最適表示です。6~7インチサイズのディスプレイでは、いままでのように、PCサイトをそのままみるというわけにはいきません。

それぞれの端末でWebブラウザ対応の機種がどれだけ販売計画を立てているのかが知りたいところです。