2013年12月14日土曜日

ネットショップは、スキーショップの賑わいを減らす!

ネットショップは、ひとつの街の賑わいさえ減らし始めた!


師走となった土曜日の夕方の御茶ノ水の界隈のことです。
スポーツ用品が並ぶ靖国通り裏手にあるラーメン店の中。

店主がいいます。
「もうこのあたりガラガラでしょう。昔はこんなことはなかった」

「ん・・・・・・」 

まだ夕方の6時をまわったにすぎない。

「今はみんなインターネットだから、ここまでくる必要がないですよ」


 かつて、ここ御茶ノ水のスキーショップ街は、「安さ」を求めて、東京近郊から
人々が集まり、車がごった返していました。

この街に来る目的は、少しでも安いモノを求めたり、バーゲンやタイムセールスだったり、特別クーポンだったりと、客寄せの仕掛けにのって、少し前はものスゴク人が集まっていたのです。

ところが、ここ数年はめっきりその数が
減ったといいます。

 私自身も、インターネットを生業としている手前、ネットスーパーや価格ドットコムなどの勢いは、理解はしているつもりでいましたが、ひとつの街の賑わいさえ減らし始めたとは思いもよりませんでした。

ネットはネット。お店はお店だったのだが・・・・

それぞれの役割は別々に機能し、それぞれ両立していたように思っていたのですが、
どうやら、少々事情がかわってきました。ひとつ街の賑わいさえ、深刻な影響を及ぼす時代になってきたようです。

 裏通りのラーメン店は、3軒ほど並んではいたもの、どの店のガラガラ。
通りに駐車するクルマの数も少なく、クライマックスを迎えようとしている12月の週末としては確かに寂しい感じがします。

確かに、もっときれいでスペースもたっぷりなデパートあたりで物色して、
丁寧に試着してサイズさえわかれば、あとはネットショップの出番です。

 御茶ノ水のように、かつてのメッカだけど、小売店街が集まる街というのはとうとう厳しくもなっているのでしょうか?秋葉原、浅草橋、小伝馬町などの街は、どうなんでしょうか?これからちょっとリサーチが必要です。

インターネット・ショップという勢いは、10年を超えて、いよいよ街そのものを変え始めてきたようなのです。









2013年12月12日木曜日

加速するモバイルコマース。トラフィックは34%も増。ブラックフライデーレポート

ブラックフライデー&サイバーマンデー・レポート

今年のブラックフライデー、およびサイバーマンデーはどうだったのでしょうか? 各メディアやオンラインのEマーケッターは、まさに「モバイルの年」と、レポートしています。

今年のネットショッピングでは、いかにスマートフォンやタブレットが、そのパフォーマンスを発揮したのか、そして人々がどのように行動したのかについてみてみましょう。

 下記の数字は、北米のネットショッピングに関するホットなニュースやデータを整理したものです。


 北米の数字を、私たち日本はどう受け止めるべきでしょうか?これらの数字を参考に2014年のモバイル戦略を考えてみましょう。



マーケッター、リテイラーが認める「モバイルの年」!


 少しなじみのない「ブラックフライデー」や「サイバーマンデー」について少しおさらいします。


 アメリカの祭日の1つに感謝祭(=サンクスギビングデイ)があります。
 毎年11月の第4週の木曜日とされ、その翌日は、感謝祭のバーゲンやクリスマス商戦がスタートします。アメリカ国民が狂ったように各店に殺到するのですが、この日をブラックフライデーと呼びます。 ネットショップも同様です。
 また翌週の月曜日には、オフィスからのネット注文が殺到することから「サイバーマンデー」と呼ばれます。感謝祭からサイバーマンデーにかけての数日の動きが、その年のクリスマス商戦を占う大切な指標として古くから注目されてきましたが、2000年以降は、オンラインショッピングにおいても、動向を把握する上で重要な指標となってきています。

まずは、IBMの発表です。

2013年、オンラインの売上は、それぞれ1日で、ブラックフライデーには11億9000億ドル(1190億円)サイバーマンデーには22億9000万ドル(2290億円)に達しました。     
出展:IBM



スマートフォンとタブレットのモバイル合計では、ブラックフライデーに2億5900万ドル(259億円)。サイバーマンデーに4億1900万ドル(419億円)という新記録を達成しました     

出展:Adobe Digital index 2013



ブラックフライデーのモバイルからのトラフィックは、全オンライントラフィックの39.7%に達し、2012年に比べて34%も増加しました。 
出展:IBM Black Friday Report



Jay Henderson, (IBM スマートコマース・戦略ディレクター)によると、「今年はモバイルの年です。ブラックフライデーにおけるモバイルのセールスは。2012年に比べて43%もアップし、オンラインショッピングに占める割合は22%となりました。」 

出展:IBM Black Friday Report



モバイル・セールスは、2012に比べて55.4%も増加し、全オンラインセールスの17%にも上りました。  
出展:IBM Black Friday Report



「ウォルマートでは、サイバーマンデーのトラフィックの半分以上は、モバイルから来ました。今年オンラインショッピングは、まさに"モバイルの年"と記憶されるでしょう」

ウォルマート・CEO Joel Anderson     出展:USA Today


iPadが、オンラインショッピングで利用されたツールです。感謝祭 ブラックフライデー、サイバーマンデーまでの数日の動きだけで売上は、4億1700万ドルとなりました。

出展:Adobe Digital index 2013



タブレットのコンバージョンレートは、スマートフォンの2倍以上となり、それぞれ5.4%、1.8%となりました   
出展: IBM Cyber Monday Report



平均のオーダー単価は、ブラックフライデーでは、タブレットは132.75ドル スマートフォンは115.63ドル。またサイバーマンデーでは、それぞれ126.30ドル、106.50ドルでした。 

出展: IBM Cyber Monday Report


Comscoreによると、2013年のブラックフライデー(11月29日)に、デスクトップのネット売上は11.98億ドルを記録し、同時期で初めて1日10億ドルを突破する史上最大のオンライン消費デーとなりました。2012年のブラックフライデーの15%増。サンクスギビングデー(11/28)は、前年比21%増の7.66億ドルでした。


ブラックフライデーには、6610万人のアメリカ人がデスクトップパソコンからネットショッピングサイトを訪れました。これは1年前より16%多い数字です。Amazonは、予想どおり、ブラックフフライデーで最も多くの人が訪れたサイトとなり、eBay、Walmart、Best Buy、およびTargetがこれに続きました。

出展:テッククランチ



北米に比べて2年ほど遅れているといわれる日本のモバイル利用ですが、2013年は普及率や利用率が驚くほどのスピードで高まってきました。むしろ提供側のモバイル対応やサービス対応のほうが追いつかない状況です。

 昨年は、タブレットコマースがスマートフォンコマースを追い越したといわれて、話題になりましたが、それでもモバイルからの売上は、全オンラインからの売上の10%前後でした。今年はモバイルからの売上の数字がかなり膨らんできました。
 
すでに北米でのモバイル対応策は、スマートフォンの最適表示のみだけでなく、タブレット対応を含めたマルチスクリーン対応での最適化策が本格化しはじめています。

 解決策の1つ、レスポンシブウエブデザインの採用の増加もそうです。これからはPCリニューアルではなく、モバイルリニューアルというカタチで、タブレットをにらんだ動きも少しと表れてきました。

さて、2014年の日本はどういう動きになるでしょうか?ぜひ、あなたご意見を聞かせてください。







2013年12月5日木曜日

どうやらプロキシー・ソリューション時代は終わった!

mドット、spドットのプロキシーソリューションは
そろそろ限界にきたようだ。

ようやく私たち、モビファイの競合となる企業向け、Eコマース向けのモバイルソリューションが登場してきました。
 競合の彼らは、いままでサブドメインに、mドット、spドットが付いてしまうプロキシーソリューションを販売してきましたが、ようやくそのパフォーマンスに見切りをつけ、新しい仕組み、つまりモビファイタイプのOne Webソリューションを開発してきたのです。

そもそもプロキシーソリューションの仕組みとは?

プロキシー(proxy)ソリューションは、フューチャーフォンの時代に2000年の中頃から利用されていた手法です。モバイルからPCサイトをアクセスすると、リダイレクションをしてプロキシーサーバー側にあるキャッシュされた画像を取りにいくという手法です。
ワンソース・マルチデバイスとして、PCの資産を生かすためには、有益な方法とされていましたが、いくつかの問題がありました。

プロキシーソリューションの限界とは?
セキュリティ、SEO、ソーシャルシェア、アクセス解析

最大の問題はセキュリティ的に脆弱であるという問題です。

 モビファイのCTOジョン・ボクサールに言わせると、「プロキシーソリューションでは、カートの決済においてセキュリティ的な限界が生じてしまう」と言います。それは
いくら高額なSSLサーバーを認証設定をしても、プロキシーというハードそのものがセキュリティ的に脆弱な環境だからというのがその理由です。
 また2012年6月にGoogleがレスポンシブウエブデザインを推奨したことも大きな起点となりました。Googleは、クローラーは1つでないといけない。SEO効果、ソーシャルシェア、アクセス解析の上で、理想とするのはOne Webを実現するレスポンシブウェブデザインを推奨したからです。


 プロキシーソリューションの場合は、WEBサイトがPC側とモバイル側では別領域になってしまうのです。そのためGoogleとしては、別のモバイルサイト作るスクラッチの手法とともに、プロキシーソリューションを推奨できない仕組みとしました。


3年半による基礎研究から開発された
アメージングなモビファイのOne Webソリューション

 実はモビファイの初期のモバイルソリューションは、このプロキシーソリューション(通称:オールドスタジオ)でした。私たちも日本の販売のおいて、プロキシーソリューションを販売しましたが、わずか半年ばかりで、2012年の7月には、新しいOne Webソリューション「モビファイデザイン」に切り替えたのです。つまり私たちは、両方の仕組みのメリットとデメリットを熟知しています。
モビファイ社では、プロキシーの限界を当初から気づいており、2年半の基礎研究とスクラッチでの構築の中で、ユーザー側でも使えるプラットフォームとして完成させたのです。
このモビファイデザインは、アダプティブウエブの手法ですが、わかりやすくいうと、クラウドで実現するレスポンシブウエブデザインです。
すでに実運用が3年半にもなり、世界では1500サイト、日本でも30サイト以上の構築事例ができるまでになってきました。

併売はできない。売る理由がなくなってしまった。
それは私たちが目指すビジョンの問題でした。

2012年夏に、OneWEBソリューションの「モビファイデザインのPRO」をリリースしたあと、私たちは古いプロキシーソリューションの「オールドスタジオ」をどう扱うかに悩みました。熟成してきたプロキシーソリューションも併売するか、OneWEBソリューション「モビファイデザイン」に思い切って切り替えるかです。
 技術習得の点では、やや不安の残るOneWEBソリューションの「モビファイデザイン」でしたが、私たちは、わずか2ヶ月で「モビファイデザイン」1本に絞ったのです。

 その理由は、プロキシーソリューションをお客様に売る理由がまったくなかったからです。モビファイデザインは、プロキシーソリューションに比べて圧倒的なパフォーマンスを持ち、すべての点で凌駕していたのです。
 一番の判断は、我々のビジョンの問題です。
「私たちは理想のモバイル環境を提示していく、マルチスクリーン時代をOneWEBで!」というビジョンです。

 モバイルサイトの問題は、表示の問題だけはありません。高速表示やOneWEB、モバイルファースト、マルチスクリーン対応、サイトガバナンスという大事なテーマを抱えています。私たちが あえてプロキシーソリューションを葬り去ったのも、私たちの追求するモバイルビジョンと、まったくベクトルが異なってしまうからです。

 ようやく競合が現れきたのも、私たちのモビファイが認められている証です。2014年はもっと刺激的なモバイルWEBの展開が予想されそうです。