2012年9月24日月曜日

【ヒンドとリビール】モバイルUI/UXのためのキーワード

 モバイルUIについての情報ですが、ネット上にもこれらの具体的な情報はほとんどないと、思っています。あっても、これからは、モバイルに適したユーザーインターフェイスが必要という表面的な話ばかりです。Mobifyから、次のようなレポートが届きました。

ぜひ注目してください。(占部) 



ヒントとリビールについて

 モバイルUIにおいての重要なキーワードは何でしょう?モバイルデザインをすばらしいもにする秘訣とは?それは、ヒントとリビール(内容を暗示し、それから明らかにするです。

 まず2つのデザイン。どちらも「ヒントとリビール」を使っています。

ヨガウエアのlululemon
ワインのEコーマースサイト


 どちらも、デバイスの枠内にある内容を暗示します。ユーザーがタップ、またはスクロールによって内容を明らかにさせます。暗示してから明らかにする手法には、さまざまなやり方がありスライドした後に、横から新しい画面が表示されるというのもそのひとつ。


もうひとつは、 タップすると拡張しさらに多くの内容が得られるというものです。
 
2つめのセルボタンが→
→大きく下に開きます。

 なにも、コンテンツはひとつのモバイルの画面にとどまる必要はありません。モバイルの画面を、ユーザーが関心を持ったコンテンツを自分で当てはめる「枠」として考えてください。
 これらの手法は、プログレッシブ・ディスクロージャー(段階的開示)といい、限られた制約の中で、情報をシェアするために効果的です。



小さい画面という制約

「ヒントとリビール」の課題とは、モバイルデバイスの限られた大きさです。デザイン上では、この画面の大きさを「ビューポート」といいます。

 フェイスブックでさえ、補助的ナビゲーションとして、この手法を活用しています。
フェイスブックのモバイル表示では、ナビゲーションメニューをタップすると、新しい画面が左からスライドして登場し、別のナビゲーションが表示されます。   

Facebookのモバイル画面
元画面はのこったまま、別のウインドウへ




















 しかし、元の画面がすぐに消えるわけではありません。元画面は表示されたまま、別のウィンドウが重なって表示されます。ユーザーはコンテキストを見失なうことなく操作ができます。




 デザインのアプローチとして、「ヒントとリビール」には、いくつかの利点があります。

  インタラクション(相互作用)を促す ・・・ユーザーはモバイルサイトを積極的に利用しいろんな情報を得ることができます。

  画面の拡張・・・画面の中にすべてを詰め込まなくても、デザイン方法によりモバイルデバイスのフレームより大きくすることが可能です。

  コントロールの促進・・・予測可能な結果を得ることのできるユーザーは、自身のモバイルサイトをコントロールでき、確信を持て利用できるということです。

「ヒントとリビール」は、速くて正確なプラットフォームがあれば、しっかりと期待どおりに働かせることができます。

 もし反応が遅く、インタラクションへの信頼が欠けていれば、「ヒントとリビール」は効果がなく、ユーザーにとってマイナスとなるでしょう。モバイルデザインにスピードと信頼を求めるなら、デバイスおよび変換サービスに、高速な処理が必要ともいえます。
by James Sherett,(Mobify マーケッター)

さて、日本のモバイルにチャレンジするデザイナーの方々はどう思われますか?
ぜひご意見よろしくお願いします。
 












2012年9月11日火曜日

One Webでゴーマンかましてもよかですか?

スマートフォンサイトを作るときに、どうつくればいいのか?
これが いまWeb担当者が、一番悩んでしまう問題です。

私たちは、One Web ですべてのデバイスに対して最適表示をするのが理想です


といっても、次のような反論が次から次へとでてきてしまいます。

1.「もともとモバイルは特性が違うのだから、別に作ったほうがいい」

2.「モバイルはランディングページだけのほうがいいでしょう。」

3.「PCサイトの一部と新たなコンテンツを加えるのが理想です」

4.「モバイルこそアプリなんです。これからはWebサイトではなくアプリです」

これらは、一理あるというようなソリューション策のようですが、
いろいろ問題があります。

1の場合は 別に専用サイトを作ることになります。コンテンツ制作も、デザインも、場合により
インフラも別にかかってしまい、おまけに担当者の運用の手間だって馬鹿になりません。こういう提案をしているのは、大手製作会社だったり、大手代理店がこのパターンです。なにしろ、お金がとれるので、一番ありがたい方法ですよね。

2.の場合は、うんと短絡的ですよね。しかもお金がかかりません。データ分析の視点からCPCなどで判断すると、費用対効果と相まって、もっとも効率てきなのかもしれません。しかし、ポイントは、「スマホサイトはPCサイトだ」ということです。オーガニックな自然検索によるトラフィック流入や対流時間ということは一切考慮されていない発言です。これについてはどういう論理でしょうかね?

3.これは一見合理的な見方かもしれません。しかし、PCWebの流用に1)のオリジナルを加えるわけですから、必然的にコストがかかってきてしまいます。ほかの業者さんとも意見交換をしますが、Web担当者さんのスマートフォンサイトのイメージは、「最初は、まずイメージがない」が共通の意見です。なので、できあがってきたサイトのイメージやコンテンツに対して、「いきなり修整」という事態が発生しているようです。まあ、北米でも同じようで、mobifyのイゴールと話したら、クライアントは最初は「No  Image!」と答えていました。まあ、セカンドステップでのアイデアとしてはいいでしょう。

4.いきなりアプリと来ました。
アプリが2年前に脚光を浴びた理由は、スマホのトップ画面に入り口を持てるという期待からでした。その後、各社がこぞってアプリを数百万円を投入した作成したところ、次のような結果がでました。「誘導費をかけないと、おもったよりダウンロードされないね」。実は、これが実態です。
ユニクロやマクドナルドのような特例を除いて、ほかのアプリは数百件どまりというところも少なくありません。そのため、1ダウンロードが 5000円という本末転倒現象におこっているのす。
北米でもアプリはロイヤリティ向上のため、リアルな閲覧はWebでが理想です。

では、「One Web ソリューションは、果たして理想なのか?」


 One web なら、同一ULR、同一ぺージです。

 別サイトになるとか、サブドメインになってしまうということが避けられます。これは自然検索でのSEO効果がキープされます。またTwitterやFacebookでの拡散、および流入が別ページに流れることや流入が分岐されれしまうことが避けられます。また、ログ解析がしやすくなり、サイト分析ツールも有効に機能させることができます。これはEコマースを行っている方々には朗報で、ムダのないWebの流れを作り出すからです。これを一方で追求しているのが、いまデザイン業界で注目の
「レスポンシブ・デザイン」です。

これを某分析会社の広報担当をされているWさんに尋ねてみました。
(←掲載許可をとっていないので、改めて確認です)

「昔から、Oneですべてのデバイスをまかなうのが理想的なんですよ。いまさらの話じゃありません。いままでできなかったのは、デバイスの性能がOneWebソリューションに追いつかなかっただからなんです。ガラケーでWebはみにくかったし、検索性は悪かった。それがスマートフォンでようやくPCと同じような閲覧や検索、メールなど遜色ない状態になった。ただそれだけが理由です。」

「ウォー!!」 
もやもやが晴れたぞ。そう考えれば、理想の時代に近づいた。いままでの派生理論は過度期だったことが理由だったりする。そう考えると、スッキリと整理できますよね。



ゴーマンかましてもいいよかですか?
「無駄な費用はかけてはダメです。
コストダウンを最優先にして、まず最初のトライアルは、スマートフォンだけでも、
OneWebで最適表示をめざしましょう!」

2012年9月9日日曜日

【北米モバイル通信】 モバイルによるサイト閲覧は北米では20%、中国では40%




2012 モバイルによるサイト閲覧は
北米では20%、中国では40%に到達!

モバイルによるウェブの利用が世界中で急速に普及していることはご存知でしょう。
それを実際に数値に表してみるとどうなるでしょう。


北米ではモバイル閲覧が20パーセントに



米国とカナダにおいて、スマートフォンとタブレット端末を合わせた量は全体のウェブ通信量の20パーセントに相当します。

スマートフォンとタブレット端末はそれぞれ通信量の14.6%と5.6%を占めています。これは驚くことではなく、2016年にはタブレットはノートPCを追い抜くという予測まででています。

 すごいのは、出荷されるスマートフォンの59%はAndroidですが(iPhone23%であるiPhoneは通信量の74%を占めるということです。アップルの優位性はタブレット端末の通信量でもよくわかります。iPadはタブレット端末全体の95%という驚異的なトラフィック数字を打ち出しているのです。


中国本土での通信量では40%の通信量

Baidu(中国版Google)は2012年四半期の統計を公表し、中国の5つの主要な行政区において、モバイルの通信量が全体の40%を占めることが明らかになりました。

中国と北米の通信量の違いを見ていて興味深いのは、北米でのモバイル閲覧数はiPhoneAndroidが主要なデバイスであるのに対し、中国でのそれらの閲覧数はそれぞれ5.8%と14.4%にすぎないという点です。
その代わり、中国では、ウェブ閲覧の85%が2G電話によって行われており、16%は偽造の携帯電話で行われています。


この統計があなたの会社にとって何を意味するか
 モバイルサイトのデザインを始めるときにまず知っておくべきなのは、ユーザーがどのデバイスを使用しているかということです。

Mobify Networkの統計データを見てみると、

  通信量の58パーセントはiOSデバイスから
  34%はAndroidから

と、あります。

この数字からも、これらの通信量予測が強まれば、あなたは最新のモバイルブラウザにおいて、美しく表示され完璧に機能する、ということに焦点を当てると良いでしょう。
 また、もしあなたが中国のBaiduのようなサイトを運営していて、そしてユーザーが主に能力の低いブラウザ付きのモバイルを使用しているなら、よりシンプルなサイトを作れば良いでしょう。

学んだこと:

  どんなデバイスがあなたのサイトにアクセスしているのかを理解し、それに応じてサイトをデザインしましょう。




Phill Webb(mobify),  May 30