2012年5月27日日曜日

スマホサイトをスクラッチで構築するということは?

本当にスクラッチで開発していいのか?
スクラッチで開発するということが、システム開発にあります。スマホサイトの構築においても、このコーナーでツールを使うという方法に、専用にスクラッチで開発するという
言い方が頻繁に使われます。我々にとっては、スクラッチ開発はそろそろ下火なのかとおもいきや、そうでもないのです。いまだに専用のスマホサイトがスクラッチで開発されていたりします。
その前に、スクラッチで開発とはなにかを、ちょっとおさらいしてみます。

詳しく調べてみると、

スクラッチ開発
【scratch development】

既存の製品や雛形などを流用せずに、まったく新規にゼロから開発すること。
システム開発で、特定のパッケージ製品のカスタマイズや機能追加などによらず、すべての要素を個別に最初から開発することをスクラッチ開発という。ソフトウェア開発の場合は、元になるソースコードや雛形などを使用せず、何も無い状態からコードを記述していくことをスクラッチ開発という。他から流用する要素が一切無い場合を特に「フルスクラッチ」(full scratch)ということがある。


さて、本題、スクラッチでスマホサイトを構築すると無駄が多すぎるということを前提にこのコーナーでは、それに変わる方法論をいろんな確度で調査・発表してきています。

スクラッチのデメリットは
1)URLが新たになってしまうため
・SEO対策をやりなおさないといけない。
・同じくTwitterやFacebookでの引用によるshareが別ページとなり効果が弱くなってしまう。
・別URLのため、PCとのページの統合的な見方ができないため、マーケティング展開がしにくくなってしまう。

2)サイト更新のための運用工数がかかりすぎる
・スマホサイトのための デザイン、文字校正、さらにそのための社内確認作業に
多くの時間をとられてしまう。
・上記は担当を増やせない場合が多く、web担当者の作業負荷がふえてしまう。

3)新たなサーバーなどのインフラが必要になる場合がある。
・インフラ費用のための初期費用、ランニング費用がさらに追加となってしまう。

以上が、スマホサイトをスクラッチで作る場合のデメリットである。

すでにこうした金食い虫の構造は一時的だとして、すぐに、レスポンシブデザインや、PCサイトの自動変換などの効率のいい方法に切り替わっていくとおもっていたのです。


ところが、いまだに立ち上がってくるスマホサイトの中には、スクラッチで開発したものが少なくありません。大手企業のものになると、300万円〜1000万円もの初期構築費がざらにあるようです。これに運用が50万円/毎月かかると、結構な金額となってしまいます。

一方、メリットは、デザイン制約がなく、スマホ独自のコンテンツなどを展開するにやりやすいとありますが、あまりこれは不明瞭です。
なぜならスマホ独自のコンテンツでも PCサイトと同じURLの配下で構築されるほうが都合がいいのです。決してURLを変更してはいけません。

実は、裏側に、提案する制作会社や代理店の思惑があります。
しっかりと、初期構築費がとれて、運用更新やサーバー費用などを毎月利益が確保するほうが好都合なわけです。

PCの自動変換ツールなどは、こうした売り上げを確保するには、あまり向いていないツールなのです。つまり従来の利益確保を崩す存在というわけです。
クライアントが気づかないうちは、スクラッチで開発をしたほうがいいということになります。

私たちは、スクラッチ開発のメリットを唱う部分はなにかに、しっかりと耳を傾けましょう。




新しいアプローチにシフトしていくものと考えている。


2012年5月18日金曜日

CMSのアプライアンスとして最適なツール

意外とやっかいなCMSでのスマートフォン対応


結局、スマートフォンサイト構築のための決定打というものは、なかなか見つからない。
当初は、私自身、CMSで対応するのかと思っていたが、CMS側としては
いろいろ結構な問題があるようだ。

まず、 技術者はCMSで対応しようとする。なんでもできるというが、
すぐにやってほしいとなると、話はまったく別となってしまう。構築や調整には、それなりに
時間がかかり、小回りがきくというわけではない。


またCMSが理想のシステムとして、導入されて10年以上も立つが、しっかりと
導入されているケースは少ないという。つまりCMSが入っていないサイトも多いのだ。


またCMSのコンテンツ管理はマルチソース対応というものではないケースが多い。
PCとモバイルを二重に登録する必要があり、ワンソース型のCMSはこれから待たれるという。


またサイト運営側では、すぐにやってほしい場合もあるが、なかにエンジニアがいない場合、
外部のエンジニアや保守運用会社に調整をお願いすることになる。これではスピード対応や
細かい微調整が非常にやりにくい。

画像のリサイズ+レンダリング+キャッシュの3つで高速化


もうひとつ、画像のリサイズ+レンダリング+キャッシュの3つで高速化が図られるが
この機能を実装しようとすると、結構なお金がかかってしまうことも頭が痛い!!

結局、「自動変換ツールはCMSのアプライアンスとしてもってこい!」のツールだという。
すぐにスマホサイト始める。サイト調整が多く発生する。ロード時間のパフォーマンスをキープする。


そんなことを考えると、「CMSのアプライアンス」として組み合わせることが、しばらくの本命の解決方法といえるだろう。






2012年5月5日土曜日

CMSでスマートフォン変換するということ

本気サイトでは、CMSの導入はかかせません。

CMSとは Content management systemの略で、コンテンツの自動更新、タイマーによる自動掲載や掲載をはずしていくなど、人的には難しい1)大量コンテンツ、2)頻度の多い更新作業、3)場合によっては、掲載可否などの機能もとりいれたマネジメントシステムです。

そのため、スマートフォン対策の場合にも、現在のコンテンツをシステム的にテンプレートを介して吐き出しをすればいいという考えがありました。
 「ワンソース、マルチデバイス」の考えです。

1)、汎用の一般的なCMSの導入です。

ところがこのCMSですが、現在の汎用CMSはそのような仕組みになっていません。このあたりを変えてくるとなると大がかりなシステム投資が必要となり、CMS開発メーカーがしのぎを削っている最中だとおもいます。

一方で、高機能のCMSの場合、開発投資や導入投資の金額が大きすぎて、簡単にトライアルというわけにはいきません。中には数百万円という初期導入が必要なものもあります。

同じような理由で、細かい設定や変更にはむかない。理由としてエンジニアによる調整設置が必要で、都度、調整費がかかってしまうなど、ユーザーの懐具合にはやっかいものです。

2)もうひとつ、ブログツールでの対応です。

 ワードプレスやムーバブルタイプのプラグインで対応するという考え方もあります。これらは元々ブログツールですが、古くから簡易CMSのツールとしての機能ももっていました。気軽さと初期費用のコストの低さが魅力です。課題としては、プラグインだけだと、画像はリサイズしかされておらず、画像の軽量化(レンダリング)およびキャッシュ機能はもっていません。そのため新たに、この2つの部分を用意しないとロード時間の高速化が難しいともいえます。


3)最後が、自動変換ツールによる方法です。

この方法は、PCサイトを自動変換サービスによって、スマホサイトに変換する方法です。多くはプロキシーを介して、PCサイトをテンプレートによりスマホサイトに最適化する方法です。当初、一時的なサービスと思われていましたが、汎用CMSのやっかいさや、オーガニックな自動表示方法にまだ課題があり、しばらく続いていくサービスとして見直されてきています。フレキシビリティと運用面での扱いやすさ、小回りの効く修正などがそのポイントです。

以上はどれも広義的にはCMSによる方法となります。最適な方法をさがしてみてください。



専用サイトをスクラッチで作るということ



  スマートフォンサイトを作るためには、実に様々な方法があります。

これまで、あまりにもその方法論が多くて、私にもしっかりと説明がしきれませんでした。半年ばかりの調査で判明したことをご紹介します。



1)スクラッチで専用サイト作る。
2)CMSで変換する
3)オーガニックにそのままみせる。

 最初はスクラッチでの専用サイト構築です。
1)のスクラッチで専用サイトは、あくまで一時的な対応方法ですが、これまでは主流の方法でした。

どういう場合がいいかというと、
・一時的にスマホサイトを試してみたい
・作成ページが数ページしかない。
・短期間のキャンペーンページ として使用

など、あくまで一時的な対応が向いています。中長期でしかも運用まで行うとなると
専用のスマホサイトでは、
URLが異なる。→ソーシャルメディアで生かしにくい →マーケティング的に向かない
さらに、スマホサイトの更新には、運用工数がかかる。などの問題点がでてきます。

そろそろスマホサイトへの対応温度が各社とも上がってきていると思いますが、
いまだに「(URLの異なる)専用サイトを解説しました」とニュースを読むと、
ちょっと驚いてしまいます。URLが異なる、新たなSEO対策も必要です。なにから
なにまで面倒なのが、専用サイトではないでしょうか?