「グーグルが、モバイルとデスクトップ、それぞれの広告の壁を吹き飛ばす!」
2月6日に、Googleが自らのブログニュースで、奇妙なニュースを流しました。
2013年の半ば、7月頃に、いままでのモバイル広告とPC向けの広告の区別を止めて、ひとつに広告手法に統合するというものです。これを「エンハンスド・キャンペーン」といいます。
http://www.businessinsider.com/google-blends-desktop-and-mobile-ads-2013-2?utm_source=Responsive+Design+Weekly&utm_campaign=82238c0a14-Responsive_Design_Weekly_044&utm_medium=email
この発表が意味するものはなんでしょうか?
今後のGoogleの広告キャンペーンにおいては、スマートフォン、タブレット、パソコンなどの複数のスクリーンにおいて常に橋渡しができるように設計されます。また、全媒体を合わせたレポートの作成も可能になるといいます。
これによるメリットはなんでしょうか? CNETで報じられいるメリットでいえば、
- デバイス、場所、時間帯といった状況に合わせたデータ管理。ひとつの広告キャンペーンで、すべての表示媒体に対しての入札単価の調整が可能。
- ユーザーの状況に合わせた広告の最適化が可能
- 異なるデバイスにまたがってコンバージョンを測定できるレポートの作成が可能
また、逆にデメリットはなんでしょうか?
クライアントにとっては2つありそうです。ひとつは、いままでより多くの広告費を支払う必要があるということ。これはGoogleのAdwords広告のクリック単価(CPC)が、5四半期連続で下がり続けていることにも要因があります。Googleには下がりきったモバイル広告の単価をあげたいという目論見があるからです。
ランディングページのOneWeb化も大きな課題
これも重要な問題です。というのも、現在はモバイル用とPC用では、ほとんどの場合、ランディングページが別々に作られています。つまり「領域」がことなるわけです。スクラッチの方法もそうですが、CMSでサーバーサイドテンプレート構築、プロキシーソリューションの変換サービスで作られたモバイルサイトは、どれもそうです。もし、今後のリスティング広告を結果を正確に分析しようとすると、ランディングページは同一URL、OneWeb化が必至となります。そうしないと、レポートの整理が乱雑になってしまい、その整理はやっかいになるからです。
あるメディアの友人が応えてくれました。
「メディア側というよりも、企業側のほうが大変じゃないでしょうか。Eコマースやリスティング広告を使用する企業なら、One Web化のためにサイト設計をやり直す可能性もでてくるでしょう。解決策は、Onewebによる最適化サービスやそれに対応したCMS構築、レスポンシブデザインの3つしかありません。それ以外の方法で構築すると、再び手直しが必要になって来る可能性があります」
つまり、現状では、ランディングページは別々の場合がほとんどである。いままでは、デバイスというチャンネルに対して広告課金されていたから、それ専用のランディングページでもよかった。それが今後は、人に対して広告料をとるという仕組みになってくる。もうチャンネルはどこでもよくて、その経由など補足するには、「One Web」=ひとつのURLでないと都合が悪くなるというわけです。
企業側はマルチ・チャンネル化によりコスト増なのに、別ページとなるモバイルページやプロキシーソリューションでは、再びやり直す必要もでてきている。
タブレット対策、OneWeb化など、いまから無駄のないモバイルサイトの構築を考えておく必要がますます大切になってきました。
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