モバイルUIについての情報ですが、ネット上にもこれらの具体的な情報はほとんどないと、思っています。あっても、これからは、モバイルに適したユーザーインターフェイスが必要という表面的な話ばかりです。Mobifyから、次のようなレポートが届きました。
ぜひ注目してください。(占部)
ヒントとリビールについて
モバイルUIにおいての重要なキーワードは何でしょう?モバイルデザインをすばらしいものにする秘訣とは?それは、ヒントとリビール(内容を暗示し、それから明らかにする)です。
まず2つのデザイン。どちらも「ヒントとリビール」を使っています。
ヨガウエアのlululemon |
ワインのEコーマースサイト |
どちらも、デバイスの枠内にある内容を暗示します。ユーザーがタップ、またはスクロールによって内容を明らかにさせます。暗示してから明らかにする手法には、さまざまなやり方があり、スライドした後に、横から新しい画面が表示されるというのもそのひとつ。
もうひとつは、 タップすると拡張しさらに多くの内容が得られるというものです。
2つめのセルボタンが→ |
→大きく下に開きます。 |
なにも、コンテンツはひとつのモバイルの画面にとどまる必要はありません。モバイルの画面を、ユーザーが関心を持ったコンテンツを自分で当てはめる「枠」として考えてください。
これらの手法は、プログレッシブ・ディスクロージャー(段階的開示)といい、限られた制約の中で、情報をシェアするために効果的です。
これらの手法は、プログレッシブ・ディスクロージャー(段階的開示)といい、限られた制約の中で、情報をシェアするために効果的です。
小さい画面という制約
「ヒントとリビール」の課題とは、モバイルデバイスの限られた大きさです。デザイン上では、この画面の大きさを「ビューポート」といいます。
フェイスブックでさえ、補助的ナビゲーションとして、この手法を活用しています。
フェイスブックのモバイル表示では、ナビゲーションメニューをタップすると、新しい画面が左からスライドして登場し、別のナビゲーションが表示されます。
Facebookのモバイル画面 |
元画面はのこったまま、別のウインドウへ |
しかし、元の画面がすぐに消えるわけではありません。元画面は表示されたまま、別のウィンドウが重なって表示されます。ユーザーはコンテキストを見失なうことなく操作ができます。
デザインのアプローチとして、「ヒントとリビール」には、いくつかの利点があります。
・ インタラクション(相互作用)を促す ・・・ユーザーはモバイルサイトを積極的に利用しいろんな情報を得ることができます。
・ 画面の拡張・・・画面の中にすべてを詰め込まなくても、デザイン方法によりモバイルデバイスのフレームより大きくすることが可能です。
・ コントロールの促進・・・予測可能な結果を得ることのできるユーザーは、自身のモバイルサイトをコントロールでき、確信を持て利用できるということです。
「ヒントとリビール」は、速くて正確なプラットフォームがあれば、しっかりと期待どおりに働かせることができます。
もし反応が遅く、インタラクションへの信頼が欠けていれば、「ヒントとリビール」は効果がなく、ユーザーにとってマイナスとなるでしょう。モバイルデザインにスピードと信頼を求めるなら、デバイスおよび変換サービスに、高速な処理が必要ともいえます。
もし反応が遅く、インタラクションへの信頼が欠けていれば、「ヒントとリビール」は効果がなく、ユーザーにとってマイナスとなるでしょう。モバイルデザインにスピードと信頼を求めるなら、デバイスおよび変換サービスに、高速な処理が必要ともいえます。
by James Sherett,(Mobify マーケッター)
さて、日本のモバイルにチャレンジするデザイナーの方々はどう思われますか?
ぜひご意見よろしくお願いします。
さて、日本のモバイルにチャレンジするデザイナーの方々はどう思われますか?
ぜひご意見よろしくお願いします。