2013年12月12日木曜日

加速するモバイルコマース。トラフィックは34%も増。ブラックフライデーレポート

ブラックフライデー&サイバーマンデー・レポート

今年のブラックフライデー、およびサイバーマンデーはどうだったのでしょうか? 各メディアやオンラインのEマーケッターは、まさに「モバイルの年」と、レポートしています。

今年のネットショッピングでは、いかにスマートフォンやタブレットが、そのパフォーマンスを発揮したのか、そして人々がどのように行動したのかについてみてみましょう。

 下記の数字は、北米のネットショッピングに関するホットなニュースやデータを整理したものです。


 北米の数字を、私たち日本はどう受け止めるべきでしょうか?これらの数字を参考に2014年のモバイル戦略を考えてみましょう。



マーケッター、リテイラーが認める「モバイルの年」!


 少しなじみのない「ブラックフライデー」や「サイバーマンデー」について少しおさらいします。


 アメリカの祭日の1つに感謝祭(=サンクスギビングデイ)があります。
 毎年11月の第4週の木曜日とされ、その翌日は、感謝祭のバーゲンやクリスマス商戦がスタートします。アメリカ国民が狂ったように各店に殺到するのですが、この日をブラックフライデーと呼びます。 ネットショップも同様です。
 また翌週の月曜日には、オフィスからのネット注文が殺到することから「サイバーマンデー」と呼ばれます。感謝祭からサイバーマンデーにかけての数日の動きが、その年のクリスマス商戦を占う大切な指標として古くから注目されてきましたが、2000年以降は、オンラインショッピングにおいても、動向を把握する上で重要な指標となってきています。

まずは、IBMの発表です。

2013年、オンラインの売上は、それぞれ1日で、ブラックフライデーには11億9000億ドル(1190億円)サイバーマンデーには22億9000万ドル(2290億円)に達しました。     
出展:IBM



スマートフォンとタブレットのモバイル合計では、ブラックフライデーに2億5900万ドル(259億円)。サイバーマンデーに4億1900万ドル(419億円)という新記録を達成しました     

出展:Adobe Digital index 2013



ブラックフライデーのモバイルからのトラフィックは、全オンライントラフィックの39.7%に達し、2012年に比べて34%も増加しました。 
出展:IBM Black Friday Report



Jay Henderson, (IBM スマートコマース・戦略ディレクター)によると、「今年はモバイルの年です。ブラックフライデーにおけるモバイルのセールスは。2012年に比べて43%もアップし、オンラインショッピングに占める割合は22%となりました。」 

出展:IBM Black Friday Report



モバイル・セールスは、2012に比べて55.4%も増加し、全オンラインセールスの17%にも上りました。  
出展:IBM Black Friday Report



「ウォルマートでは、サイバーマンデーのトラフィックの半分以上は、モバイルから来ました。今年オンラインショッピングは、まさに"モバイルの年"と記憶されるでしょう」

ウォルマート・CEO Joel Anderson     出展:USA Today


iPadが、オンラインショッピングで利用されたツールです。感謝祭 ブラックフライデー、サイバーマンデーまでの数日の動きだけで売上は、4億1700万ドルとなりました。

出展:Adobe Digital index 2013



タブレットのコンバージョンレートは、スマートフォンの2倍以上となり、それぞれ5.4%、1.8%となりました   
出展: IBM Cyber Monday Report



平均のオーダー単価は、ブラックフライデーでは、タブレットは132.75ドル スマートフォンは115.63ドル。またサイバーマンデーでは、それぞれ126.30ドル、106.50ドルでした。 

出展: IBM Cyber Monday Report


Comscoreによると、2013年のブラックフライデー(11月29日)に、デスクトップのネット売上は11.98億ドルを記録し、同時期で初めて1日10億ドルを突破する史上最大のオンライン消費デーとなりました。2012年のブラックフライデーの15%増。サンクスギビングデー(11/28)は、前年比21%増の7.66億ドルでした。


ブラックフライデーには、6610万人のアメリカ人がデスクトップパソコンからネットショッピングサイトを訪れました。これは1年前より16%多い数字です。Amazonは、予想どおり、ブラックフフライデーで最も多くの人が訪れたサイトとなり、eBay、Walmart、Best Buy、およびTargetがこれに続きました。

出展:テッククランチ



北米に比べて2年ほど遅れているといわれる日本のモバイル利用ですが、2013年は普及率や利用率が驚くほどのスピードで高まってきました。むしろ提供側のモバイル対応やサービス対応のほうが追いつかない状況です。

 昨年は、タブレットコマースがスマートフォンコマースを追い越したといわれて、話題になりましたが、それでもモバイルからの売上は、全オンラインからの売上の10%前後でした。今年はモバイルからの売上の数字がかなり膨らんできました。
 
すでに北米でのモバイル対応策は、スマートフォンの最適表示のみだけでなく、タブレット対応を含めたマルチスクリーン対応での最適化策が本格化しはじめています。

 解決策の1つ、レスポンシブウエブデザインの採用の増加もそうです。これからはPCリニューアルではなく、モバイルリニューアルというカタチで、タブレットをにらんだ動きも少しと表れてきました。

さて、2014年の日本はどういう動きになるでしょうか?ぜひ、あなたご意見を聞かせてください。







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