2012年11月11日日曜日

制作側は、スクラッチでのモバイルサイト構築に「罪の意識」を持つという。

スクラッチでのモバイルサイト構築に「罪の意識」を持つ?


あのですね。スマートフォンサイトをスクラッチで作っていると、
やっぱり「罪の意識」を感じてしまうですよ。
あるWeb製作会社の友人ですが、突然彼は、私にそう告白してきた。

   「! 」  ................................   どうして?

 それは、やっぱりムダじゃないですか? PCサイトがあるに、まったく別のサイトに同じものを載せるという行為そのものことですよ。

スクラッチでモバイルサイト作るということは?

現在、スマートフォンサイトを作る上で主流となっているのが、このスクラッチ(マニュアル構築)で、専用のモバイルサイトを作る方法である。つまり、PCのコンテンツがあるのに、同じコンテンツを複製するような作り方をしたり、または、モバイル専用の別のサイトを作るというやり方だ。(北米ではセパレートサイトという言い方をするようですが。)

 この方法だと、コストもかかるし、更新作業も面倒だし、チェック作業や時間そのものに結構タフさを要する。なにしろ、ページが置かれている領域そのものがことなるため、
1.SEO対策は再度直す必要があるし、2.Facebookなどのソーシャル共有などで、正しい表示が難しくなります。この問題はもっと奥の深い問題があるのですが、スクラッチ構築の表面的な作業問題だけでも悩みや尽きません。

「ダメダメダメの連続なんですが、 商売と考えると手っ取り早し、しっかり製作費をもらえるからなんだかんだで、結局、スクラッチで作ってしまうんですが、やっぱり心の奥で「罪悪感」を感じてしまうんです」

 彼は、古くからの友人だが、実直な男で曲がったことが嫌い。非常に真摯な人間だから、なおさら彼の言葉が気になる。

「それにですよ。iPhone5とか、iOSとか新製品がでたり、OSが切り替わってしまうと、
以前のブラウザの問題と同じように、表示崩れがおこったりするんですが、それがスクラッチでやると、細かい微調整をそれぞれに応じて個別やらなければならないんですよ」

 実は、こうして発生してしまう不具合に対して、その対応費をいただく。これが、スクラッチを行う製作会社の稼ぎの部分となっているようだ。そしてそこにいる自分のやり方に許せないというのだ。つまり「確信犯」という罪の意識である。


 わかっていながら、古い手法で対応する


 なるほど。制作とは、不条理を抱えながら稼ぐ世界もあるという。この現状を広告主(クライアント側)もある程度、わかっている部分もあり、そうしないと
製作会社もうまみがないだろうからと、いまは、目をつぶっているような節もある。

ある大手の広告代理店の製作部門の担当者は、我々のコンバートサービスをみて、非常に興味を示してもらったものの、次のような質問がでた?

「それでどうやって儲ければいいのでしょうか?」

また別の大手SIベンダーの担当者は「コンバートサービスもいいのですが、5000万円のCMSを納品したほうが利益が大きいですよね」とも答えてくれた。

  この世には、もっといいやり方や手法があるのに、それを見ないで(見ようとしないで)、古いやり方で押し通そうとする世界がまだまだ存在するようだ。
公共事業の道路工事が何度も掘り返し、埋めているやり方に非難がでたこともあったが、ちょっと近いだろうか。

ともかく、我々は業界の異端児だから、正義を信じよう。もっとより効率的にする、コストを下げる、スピードをあげる。そして最良の結果が得られるように、サービスを提供して行こう。






0 件のコメント:

コメントを投稿