スクラッチで開発するということが、システム開発にあります。スマホサイトの構築においても、このコーナーでツールを使うという方法に、専用にスクラッチで開発するという
言い方が頻繁に使われます。我々にとっては、スクラッチ開発はそろそろ下火なのかとおもいきや、そうでもないのです。いまだに専用のスマホサイトがスクラッチで開発されていたりします。
その前に、スクラッチで開発とはなにかを、ちょっとおさらいしてみます。
詳しく調べてみると、
スクラッチ開発
【scratch development】
システム開発で、特定のパッケージ製品のカスタマイズや機能追加などによらず、すべての要素を個別に最初から開発することをスクラッチ開発という。ソフトウェア開発の場合は、元になるソースコードや雛形などを使用せず、何も無い状態からコードを記述していくことをスクラッチ開発という。他から流用する要素が一切無い場合を特に「フルスクラッチ」(full scratch)ということがある。
さて、本題、スクラッチでスマホサイトを構築すると無駄が多すぎるということを前提にこのコーナーでは、それに変わる方法論をいろんな確度で調査・発表してきています。
スクラッチのデメリットは
1)URLが新たになってしまうため
・SEO対策をやりなおさないといけない。
・同じくTwitterやFacebookでの引用によるshareが別ページとなり効果が弱くなってしまう。
・別URLのため、PCとのページの統合的な見方ができないため、マーケティング展開がしにくくなってしまう。
2)サイト更新のための運用工数がかかりすぎる
・スマホサイトのための デザイン、文字校正、さらにそのための社内確認作業に
多くの時間をとられてしまう。
・上記は担当を増やせない場合が多く、web担当者の作業負荷がふえてしまう。
3)新たなサーバーなどのインフラが必要になる場合がある。
・インフラ費用のための初期費用、ランニング費用がさらに追加となってしまう。
以上が、スマホサイトをスクラッチで作る場合のデメリットである。
すでにこうした金食い虫の構造は一時的だとして、すぐに、レスポンシブデザインや、PCサイトの自動変換などの効率のいい方法に切り替わっていくとおもっていたのです。
ところが、いまだに立ち上がってくるスマホサイトの中には、スクラッチで開発したものが少なくありません。大手企業のものになると、300万円〜1000万円もの初期構築費がざらにあるようです。これに運用が50万円/毎月かかると、結構な金額となってしまいます。
一方、メリットは、デザイン制約がなく、スマホ独自のコンテンツなどを展開するにやりやすいとありますが、あまりこれは不明瞭です。
なぜならスマホ独自のコンテンツでも PCサイトと同じURLの配下で構築されるほうが都合がいいのです。決してURLを変更してはいけません。
実は、裏側に、提案する制作会社や代理店の思惑があります。
しっかりと、初期構築費がとれて、運用更新やサーバー費用などを毎月利益が確保するほうが好都合なわけです。
PCの自動変換ツールなどは、こうした売り上げを確保するには、あまり向いていないツールなのです。つまり従来の利益確保を崩す存在というわけです。
クライアントが気づかないうちは、スクラッチで開発をしたほうがいいということになります。
私たちは、スクラッチ開発のメリットを唱う部分はなにかに、しっかりと耳を傾けましょう。
新しいアプローチにシフトしていくものと考えている。