10月17日(木曜日)モビファイのCTO(技術最高責任者ジョン・ボクサールによる「マルチスクリーンの時代のモバイルWeb対応方法」についての技術セミナーを銀座・フェニックス会館で開催させていただきました。
今回は、マーケティングというよりも、構築のための技術解決を中心としたために、
この分野において積極的なフロントエンドエンジニアが集まり、熱心な受講が行われました。
その中で、ややマーケティング的なテーマですが、ジョンが話したことで、重要なことがありました。
北米では、すでにタブレットの普及率が過半数を越え、マルチスクリーン対応の動きが急速に広がっています。つまり、スマートフォン対応から、完全にタブレットを含めた3スクリーンなどの動きが本格化しているようです。Googleグラスなどを考えると4スクリーン対応が必要になってきます。
こうした中で、重要なのが、モバイルWebを作る上での大切な3つのキーワードです。
1.コンテンツ・機能が同一である(Complete)
2.操作が直感的であること(Intuition)
3.スピード表示がされること(Fast)
気になったのが、1.コンテンツ・機能が同一である(Complete)ということです。これは、すべてのスクリーンで、コンテンツ、機能が同一であるべきで、各デバイスで異なるのはおかしいし、不都合が生じるという意味です。
そのため、勝手に解釈して、別のモバイルサイトでも十分だと考えても生まれてしまったようです。いった北米ではそのあたりの整理や解決はどうなっているのでしょうか?
私は、主催者ですが、質問をしてみました。
「これは北米では2008年くらいに盛んに議論したテーマです。しかし、いまでは、”コンテンツは同一であるべき”ということで決着しています。その理由として、モバイルに必要なコンテンツや機能をすべて同じにする苦労よりも、変えてしまうことのほうが無駄が生じるし、それぞれのデバイス間で遷移しながら利用するユーザーのことを考えると、異なることで新たな混乱してしまうからです。」
それにしても、北米での2008年の議論が、まだ2013年の日本では盛んに議論されていたりする。2年遅れどころか5年も前の話だ。
このあたりの理由なぜだろうか?
知人に尋ねると
「日本では10年間、独自のガラケー文化が根付いてしまったから。つまりガラケーとPCは別モノだったのです。逆にスマホやタブレットは、PCと同じように使えます。ガラケーのWebならば違っても仕方ないという感覚の影響でしょうね」。
ガラケー10年の経験が、「モバイル独自のWebでもいい」という根拠にもなっているといいます。
あるクライアントの参加者は、
「むしろ、制作会社の根拠のない勝手な提案をしていて、Web担当者がそれを受け入れてるからではないですか?」
という声もでた。
それにしても5年の隔たりがあるのは、ちょっとショックでした。
我々はいま、先行する北米のモバイル状況をみながら「タイムマシンビジネス」を行っています。すべてが予言成就するわけではありませんが、よりオープン化された世界共通のインフラ環境の中のトレンドは、やはり北米主導の考え方に収束されるのではないでしょうか?
続いて、北米でのモバイル対応への方法が、
1.レスポンシブウエッブデザインと
2.サーバーサイドのテンプレート調整
以上に、絞られてきた話がでてきました。
なぜスクラッチやプロキシーではだめなのか?
次回は、この「2つに絞られたきたマルチスクリーン対応」についてまとめてみます。
今回は、マーケティングというよりも、構築のための技術解決を中心としたために、
この分野において積極的なフロントエンドエンジニアが集まり、熱心な受講が行われました。
その中で、ややマーケティング的なテーマですが、ジョンが話したことで、重要なことがありました。
こうした中で、重要なのが、モバイルWebを作る上での大切な3つのキーワードです。
1.コンテンツ・機能が同一である(Complete)
2.操作が直感的であること(Intuition)
3.スピード表示がされること(Fast)
気になったのが、1.コンテンツ・機能が同一である(Complete)ということです。これは、すべてのスクリーンで、コンテンツ、機能が同一であるべきで、各デバイスで異なるのはおかしいし、不都合が生じるという意味です。
日本では、モバイルWebは別でもいいという声もある
ところが、日本ではモバイルはモバイル独自のユーザーがいて、その中での使われ方のシーンやシナリオがあるから、モバイル独自のWebがあってもかまわないという声があります。さらにUI/UXデザイナーの第一人者のルーク・ウブロスキーが提唱したことからも、「モバイルファースト」というキーワードもバズワードのように広まっています。そのため、勝手に解釈して、別のモバイルサイトでも十分だと考えても生まれてしまったようです。いった北米ではそのあたりの整理や解決はどうなっているのでしょうか?
私は、主催者ですが、質問をしてみました。
「これは北米では2008年くらいに盛んに議論したテーマです。しかし、いまでは、”コンテンツは同一であるべき”ということで決着しています。その理由として、モバイルに必要なコンテンツや機能をすべて同じにする苦労よりも、変えてしまうことのほうが無駄が生じるし、それぞれのデバイス間で遷移しながら利用するユーザーのことを考えると、異なることで新たな混乱してしまうからです。」
ユーザーはデバイス間を遷移するからコンテンツ・機能は同一であるべきだ。
Googleも昨年末に新しいレポートを出しています。ユーザーは二者択一のデバイスの選択ではなく、それぞれのデバイス間を移動したり、デバイス間での遷移をしながら利用しているというのです。となると、やはり「コンテンツや機能は同一」であるべきなのです。それにしても、北米での2008年の議論が、まだ2013年の日本では盛んに議論されていたりする。2年遅れどころか5年も前の話だ。
このあたりの理由なぜだろうか?
知人に尋ねると
「日本では10年間、独自のガラケー文化が根付いてしまったから。つまりガラケーとPCは別モノだったのです。逆にスマホやタブレットは、PCと同じように使えます。ガラケーのWebならば違っても仕方ないという感覚の影響でしょうね」。
ガラケー10年の経験が、「モバイル独自のWebでもいい」という根拠にもなっているといいます。
あるクライアントの参加者は、
「むしろ、制作会社の根拠のない勝手な提案をしていて、Web担当者がそれを受け入れてるからではないですか?」
という声もでた。
それにしても5年の隔たりがあるのは、ちょっとショックでした。
我々はいま、先行する北米のモバイル状況をみながら「タイムマシンビジネス」を行っています。すべてが予言成就するわけではありませんが、よりオープン化された世界共通のインフラ環境の中のトレンドは、やはり北米主導の考え方に収束されるのではないでしょうか?
続いて、北米でのモバイル対応への方法が、
1.レスポンシブウエッブデザインと
2.サーバーサイドのテンプレート調整
以上に、絞られてきた話がでてきました。
なぜスクラッチやプロキシーではだめなのか?
次回は、この「2つに絞られたきたマルチスクリーン対応」についてまとめてみます。
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